2008年 04月 12日
記念すべき第1回はかなり古いですが… Bonnie And Clyde~俺たちに明日はない(1967米) 有名な映画なので御存知の方も多いと思いますが 知っている方は英題と邦題のどちらの方に馴染みがありますか? おいらは馴染みと言うより英題の方がしっくりくるような気がします さて、主役は… Bonnie Parker(ボニー・パーカー) …Faye Danaway(フェイ・ダナウェイ) 他の主な出演作 華麗なる賭け(1968) チャイナタウン(1974) タワーリング・インフェルノ(1974) ロックバンド、J.ガイルズ・バンドのピーター・ウルフと結婚していたこともある Clyde Barrow(クライド・バロー) …Warren Beatty(ウォーレン・ベイティ) 他の主な出演作 草原の輝き(1961) 天国から来たチャンピオン(1978) めぐり逢い(1994) 姉はシャーリー・マクレーンかなりのプレイボーイだったが今は4人の子供の父親 映画のストーリーは… 給仕をしながらも怠惰な毎日の生活に刺激を求めていたボニーの前にある日母親の車を盗もうとしているクライドが現れる 半ば彼を刺激するような形で2人は銀行強盗を始めるようになる →は道中宿代わりに使った空き家の持ち主に見つかった二人だったが、持ち主はこの家を銀行に取られてしまうことを聞き、銀行のやり方をよく思わなかったクライドが銃を渡し手放した家に向かってウサ晴らしするように勧めるシーン いよいよ最初の銀行強盗 しかし襲うことに決めた銀行にいざ入って行員を脅しても金は全然ないと言う 問い詰めるとどうやら倒産してしまったらしい バツの悪くなったクライドはボニーにその事情を説明するように車まで連れ出す おマヌケな結果にこのあとボニーは大爆笑する 彼らは反抗の時に必ず自分たちの名前を堂々と言ってのける 彼らのポリシーだったのかも知れない とにかく犯罪者としてではなく英雄として自分たちの名前を歴史に刻もうとしている ここらへんで途中から加わる仲間を… Michael J. Pollard(マイケル・J・ポラード) …C.W.Moss(C.W.モス) このいかにもダメそうな男がボニーとクライドに次いで3人目のメンバーとなる まさにマヌケなヤサ男で、最後には足を引っ張るのがややミエミエ… 他の主な出演作 愛しのロクサーヌ(1987) 3人のゴースト(1988) Buck Barrow(バック・バロー) …Gene Hackman(ジーン・ハックマン) 他の主な出演作 フレンチ・コネクション、同作2(1971・1975) ポセイドン・アドベンチャー(1972) スーパーマンシリーズ(1978~) ミシシッピー・バーニング(1988) カナディアン・エキスプレス(1990) 他多数 「ポセイドン・アドベンチャー」のときはもう少し細かったような気がするんですが、この作品ではどちらかと言うと「スーパーマン」の悪役レックス・ルーサーの色なのかな? Blanche Barrow(ブランチ・バロー) …Estelle Parsons(エステル・パーソンズ) 他の主な出演作 おかしなおかしな大追跡(1974) ディック・トレイシー(1990) 1967年度のアカデミー賞ではこの作品で助演女優賞を受賞 元々は歌手である さて、ストーリーに戻りますが この写真は逃亡中に見つかってしまったテキサス・レンジャー(保安官?)のフランク・ハマー(デンバー・パイル)を捉えて記念撮影するという侮辱行為に出る場面です 笑えますが、結果的にはこれが警察側を熱くさせてしまうハメに… 5人になったバロー・ギャング一味は銀行強盗を続けますが あくまで彼らは一般市民には良心的です 右側の農夫のような老人にはその金が老人のものだとわかると持って行けと指示します 世界恐慌時代の実話であることが実感出来ます そして逃走シーン中にこちらの場面がカットインするのですが その場にいた警官が世間で人気?のバロー・ギャングに襲われたことで英雄気取りで取材に答えている体たらくぶり 例の老人は自分のお金は盗まれずに持たせてくれたことで「いい連中」と持ち上げながら、いずれ捕まるか殺されることを皮肉ってかこんなセリフを吐いてます で、逃げ切った彼らは逃走用の車を乗り換えるべくまた盗もうとしますが、その持ち主に追われます しかし、持ち主のこの男性→ちょっとボンボンの設定だと思いますが、ややビビッて警察に知らせることにして引き返そうとすると…逆に彼らに追いかけられ拉致されてしまいます さて女性の方は Velma Davis(ヴェルマ・デイビス) …Evans Evans(エヴァンス・エヴァンス) あまりよく知らない女優さんですが 男性の方は Eugene Grizzard(ユージン・グリザード) …Gene Wilder(ジーン・ワイルダー) と言って、あの近年リバイバルであった『チャーリーとチョコレート工場』のジョニー・デップが演じたウォンカ役を『夢のチョコレート工場』(1971)で演じていて、この『俺たちに明日はない』がデビュー作なんです 他の主な出演作 ヤング・フランケンシュタイン(1974) ウーマン・イン・レッド(1984)(スティーヴィー・ワンダーのサントラとして有名) 拉致されて覚悟を決めたのか 兄バックのくだらないトークで盛り上がりますが 他の4人はしらけムード そのうちボニーがヴェルマに年齢を聞くと 33 と答えるんですが、どうやらユージンにはサバを読んでいたようです このときのユージンの表情がかなり笑えます あまりにも馴染みすぎてしまっている光景がまさにコミカルなんですが、挙句の果てにはハンバーガーの焼き具合まで指定していてそのハンバーガーが取り違えられていたことに文句を言うユージン… そしてその最中にボニーから仕事を聞かれその答えは… 葬儀屋 当然縁起でもないわけで、ボニーのこの一言で… 夜中の人気のない道で置いてけぼりになってしまい、彼らの出番は終わり でもこの映画の飽きない展開をしっかりフォローしてくれました さぁ物語もいよいよ終盤ですが、お待たせしました… おばか登場です ブランチと買出しに来たモスは預かった金を出そうとして隠し持っていた拳銃を… はい、警官に見られちゃいました(^-^; このあとは実際に映画を見てもらいたいのですが やはり有名なのはラストシーン… こちらはネタバレになってしまうので隠しておきます みたい人だけどうぞぉ~ ところで、これは実話を元にした映画なんですが 実際のボニーはクライドと知り合う前に強盗事件を起こしていたりもします クライドは映画冒頭にも本人が言っていますがすでに前科ありです 実際のバローギャングはもっと仲間がいますが、兄のバックとその妻ブランチは実際にも仲間になっており、劇中同様バックは逃走中に死亡、ブランチは逮捕されているようです ラストシーンに関する話は↓で… 一旦モスの家で父親イワン・モス(ダブ・テイラー)に匿ってもらいますが その父親が保安官と息子の減刑と引き換えにタレこみ ある日3人で買い物に行かせモスだけ町に残るように命じ 2人だけを車で帰らせるようにします 道中この待ち伏せしていた警官のいるポイントで父親が車を引きとめます ここから次のクライマックスまでの数秒のシーンはいいです さて、この映画でおいらが1番好きなカットがこの一瞬の二人の表情のカットインです クライドの片目になったサングラスは印象的だし、危険を察知した二人がセリフもなく見つめ合ったこのシーンは何とも言えません そして… 警官たちによって構えられたマシンガンと拳銃が一斉に火を吹きます 命中した銃弾は87発… ナンボ撃つねん! それくらいの集中砲火を浴びる二人 この時のボニーの演技は鳥肌が立ちます 実際の話に関しては発射された銃弾は150発を超え 84発を浴びたと言われているそうです クライドが車の外にいたかどうかは定かではありませんが おそらく2人とも車中で車を貫通した弾を浴び絶命したと思われます 決して彼らはアメリカ国民すべてから凶悪犯罪者という不名誉な捉われ方はされておらず どちらかというとやはり英雄扱いに近かったようです もちろん警察には「狂犬」と呼ばれていたようですが… ラストシーンがあまりにも有名でストーリー的なものはどう評価されているかはハッキリしませんが 飽きないストーリーになっていて アメリカン・ニューシネマの第1号として近代の映画に大きく影響を与えた作品だと思います 1967年はおいらの生まれた年です 当時は学生紛争があった(おいらはあまり使いたい言葉ではないですが)いわゆる「団塊の世代」と呼ばれる世代の方々が青春時代を過ごした時期に当たります この映画から何かしら影響を受けた方もいらっしゃるかも知れません 他にも映画に関しても実話に関してもは興味深い話はあるので よかったら調べてみて下さいね
by sorrowmovie
| 2008-04-12 14:28
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